知っておきたい用語集 - さ行
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さ
材工共
【ざいこうとも】工事単価の表現方法。本来は材料費と施工費を別に産出するが、わけられない場合にはまとめて提示する。
サイディング
【さいでぃんぐ】金属やセメントなどの素材を使って工場生産された板状の外壁材。工場で作られた製品を取り付けるため、本物のタイルやレンガなどを張るよりも手間や費用がかからず、しかも見た目は本物と同様な仕上がりとなる。このため最近の住宅外壁材の主流となっている。
在来工法
【ざいらいこうほう】日本の伝統的な建築工法で、木造住宅の工事はほとんどがこの工法。柱や梁、桁などで組み立てる軸組工法を指す。窓など開口部が大きく取れ、リフォームしやすいのが特徴。
し
シーリング
【しーりんぐ】水密性・気密性を確保するために合成樹脂などを充填すること。
下請
【したうけ】自分が請け負った工事のうち、一部を別の専門工事業者に請け負わせること。すべてを請け負わせる「丸投げ」は法律で禁止されているが、残念ながら多い。建設産業界では、重層構造下請といって下請からまたその下請へと工事が請け負われていく場合があり、欠陥発生の一因とされている。
シックハウス症候群
【しっくはうすしょうこうぐん】住宅の新築やリフォーム工事後、住宅建材から室内に発生する揮発性化学物質やダニアレルゲンが原因で、体調不良や健康障害を引き起こすこと。
実施設計
【じっしせっけい】基本設計で決めた建築計画を、実際に設計して形にする業務。各部材の寸法や形、工事費の内訳、工程表など実際の工事に必要な図面が描き上げられる。完成した設計図書一式で見積もりを施工者に依頼する。
地鎮祭
【じちんさい】工事着工前に、工事の無事と安全、今後その土地に何の災いもなく長く住めるよう地主神に祈る儀式。
地縄張り
【じなわばり】建物の位置を決定するために、建物のの大きさや位置をロープやビニール紐を使って実際に地面に張ること。施主が建物の位置を確認する最後の機会で、工事が始まったら簡単に移動もできない。図面上では分からなかったことが分かったり、図面と違う位置に建物が建ってしまった例もあり、必ず立ち会って確認しなくてはならない。
地盤改良
【じばんかいりょう】土を締め固めたり、地盤改良材などを使って地盤の表層部の郷土を高めて建物を建てられる状態にすること。柱状改良工法・表層改良工法・鋼管杭工法などがある。
ジャンカ
【じゃんか】コンクリート表面に現れる砂利の凝集・露出部分で、コンクリート打設中の付き固め不足や、セメントペーストの回りが悪いと発生する欠陥。
集成材
【しゅうせいざい】加工の際に、よく乾燥させて節などを取り除いた木と木を張り合わせた木材。品質が均一で郷土のばらつきが少なく、狂いや割れが生じにくい。繊維方向をそろえて張り合わせたもの、板を互い違いに何層か重ね合わせた集成パネル、丸太を台形加工して木表・木裏を交互に張り合わせた台形集成材など、さまざまな種類がある。
住宅性能表示度
【じゅうたくせいのうひょうじど】個々の住宅水準を評価・表示するための共通のものさしであり、利用方法は建築士が任意に決めることができる。評価対象は、「構造の安定」「火災時の安全」「劣化の軽減」「維持管理への配慮」「温熱環境」「空気環境」「光・視環境」「音環境」「高齢者への配慮」「防犯」の10項目で、各項目に対して等級1~5の評価を行う。
住宅性能保証制度
【じゅうたくせいのうほしょうせいど】(財)住宅保証機構がサービスしている保険の一種。品確法で義務化されている10年保証を、中小工務店などの業者の負担が少なく提供できることを目的とし、業者をアシストすることで施主に確実な10年保証を提供している。
住宅に係る紛争処理体制の整備
【じゅうたくにかかるふんそうしょりたいせいのせいび】第三者機関による建設住宅性能評価書が交付された住宅は、弁護士会などでつくる指定紛争処理機関に、斡旋・調停・仲裁を申請することができる。評価書のない住宅は、住宅紛争処理支援センターに請負契約または売買契約に関する助言を受けることができる。
住宅の品質確保の促進等に関する法律
【じゅうたくのひんしつかくほのそくしんとうにかんするほうりつ】住宅の品質確保と消費者保護を目的に、「住宅性能表示制度」「住宅に係る紛争処理体制の整備」「10年間の瑕疵保証責任」の3本柱から成り立っている。
10年保証
【じゅうねんほしょう】平成12年4月以降に契約されたすべての新築住宅に対し、構造耐力上主要な部分の瑕疵や雨水の侵入が発見された場合、業者は無償で補修を行うことが義務付けられた。
竣工検査
【しゅんこうけんさ】建築物が完成して工事監理者が行う検査で、設計図書通りに行われたか、施主に引渡しが可能かどうかを調べる。これが終わった後、施主立会いで検査を行い、合格なら引渡しとなる。
竣工図
【しゅんこうず】完成した建物を表現した図面。設計・工事変更などによって、完成した建物が設計図と違う場合は多い。メンテナンスや補修のときに役立つが、渡されない場合があるので、必ず受け取って保管しておくといい。
仕様書
【しようしょ】品質・成分・性能・制度・製造方法・施工方法・メーカー・施工業者などの図面に表示していない事項を記した書類。住宅の場合は、住宅金融公庫監修の「木造住宅工事仕様書」が添付される場合が多い。
上棟式
【じょうとうしき】工事関係者へのお礼や、工事が順調に進むことを願って行われる儀式。柱が立って、屋根の骨組みができた時に行われる。
真壁
【しんかべ】日本独特の壁で、柱が外に現れるように仕上げた壁。
す
スウェーデン式サウンディング試験
【すうぇーでんしきさうんでぃんぐしけん】機器に100kgの重りを載せ、先端がネジ状になったロットを回転させながら地盤を測定する方法。住宅でがもっとも広く使われている。
筋交い
【すじかい】建物の構造を強固にするため、柱と横架材に囲まれた部分に対角線状に入る斜材。地新緑や、風圧に抵抗する効果を上げる。引っ張り力に抵抗させる引張り筋交いと、圧縮力に対抗させる圧縮筋交いがある。
筋交いプレート
【すじかいぷれーと】筋交いと土台・柱・横架材を固定する金物で、筋交いが抜けるのを防ぐ。
捨てコンクリート
【すてこんくりーと】基礎の底部分に捨て打ちする厚さ50~100mmの均しコンクリートで、基礎の底面を平らにするとともに、型枠や鉄筋の墨出しをするためのもの。施工されない場合もあるが、施工することが望ましい。
スペーサー
【すぺーさー】鉄筋のかぶり厚を確保するために、鉄筋と型枠の間に設置するもの。
墨出し
【すみだし】測量・位置決定・割り振りなどのために大工さんが目印に引く線。大工さんの腕の良し悪しが出る。墨出しに間違いがあると、後でさまざまなトラブルが発生することになる。
せ
セキュリティー住宅
【せきゅりてぃーじゅうたく】住宅内の笠井、ガス漏れ、侵入者などの監視・警報を集中的に行うセキュリティータイプのオームオートメーション設備を持つ住宅。
施工図
【せこうず】設計図書に記載していない現寸・割寸・施工順序・方法などを示す施工陽の図面で、現寸図・工作図・型枠図・取付図・割付図など。
接合金物
【せつごうかなもの】部材同士を接合するために、接合部へ取り付ける金物。羽子板ボルト・山形プレート・筋交いプレートなど、接合の仕方や場所によってさまざまな種類がある。
そ
造成
【ぞうせい】土を盛ったり地面を切ったりして障害物や起伏のある土地を平坦にし、地盤を計画した高さをすること。
外断熱
【そとだんねつ】主要構造体と外壁の間に断熱材を収める断熱工法で、「外張り断熱」とも言う。外断熱は、結露が発生しにくく、建物内の部屋間の温度差が少ないとされている。